お歳暮の歴史

<お歳暮の歴史>

歳暮とは、もともとは年の暮れ、年末(歳暮=さいぼ。せいぼ)という意味を表わす言葉でした。
毎年、年の暮れになると、一年間にお世話になった人に贈り物を持参してまわる習慣ができ
これを歳暮回り(せいぼまわり)と言いました。

やがて、贈答品そのものを「御歳暮」と呼ぶようになり、現代に至っています。

また、江戸時代、商売の基本は掛け売りであり「盆と暮れ」には半年分の請求書が来て、
それをまとめて支払うことになっていました。

いわゆる「盆暮れの支払い」です。
この支払いをする際に、例えば長屋の大家さんに、或いは仕入れ先の大店(おおだな)に
「日頃お世話になっているお礼と、新しい年もよろしくお願いします」
という思いをこめて、贈り物を持参しました。

この、暮れに贈り物をする商習慣と、年神様(歳神様)への供物を配る時期や習慣が重なって、
「年の暮れの贈り物」として現代に伝わったものと考えられています。